自分の寿命を管理する本

「長生き」だけじゃ「健康」とは言わない!

健康とは「90歳になっても、頭脳明晰、足腰頑丈、見た目50歳」で生きること。

今のままでは、60歳になったあなたが、90歳まで生き延びられる確率は21%しかない!

販売価格:¥1,800(税別)

冊数:

主な内容(目次より)

  • 寿命を管理する・・・EPA体質で動脈硬化を防ぐ、免疫力を上げてガンを予防する、悪性微生物を追い出して病気のリスクを下げる、漢方医学を利用して腎臓を守る、遺伝子を病気を予想し、予防に役立てる
  • 体調を管理する・・・理論を知って取り組めば、ダイエットは失敗しない、上手なサプリ&フィットネスで元気に生きる
  • 容姿を管理する・・・最新アンチエイジング医学で50代の自分を取り戻す

脳梗塞、心筋梗塞にならないEPA体質を作る(書籍より内容を一部ご紹介)

動脈硬化が「突然死」を呼ぶ

病気による突然死の原因で、圧倒的に多いのは、心筋梗塞と脳梗塞に代表される心疾患と脳血管障害です。

心筋梗塞と脳梗塞は、「つい先ほどまで元気にしていたのに」「昨日は一緒にお酒を飲んでいたのに」というような状態から突然発症するのが特徴です。高円官様も、元総理の大平正芳氏、小渕恵三氏も、突然亡くなりました。高円完様は、死因が心筋梗塞であるかどうかは別にして、スカッシュ中の突然死でした。50歳代の男性がジョギング中に死亡する例もあります。

心筋梗塞は一度発症するとそのまま死にいたるか、無事回復して、その後はまず不自由なく生活できるかのどちらかです。一方、脳梗塞はそのまま死にいたるか、死はまぬがれても、多くの場合は半身不随などの身体麻痺を残します。

心筋梗塞や脳梗塞はなんとしても予防したいものです。

最近の日本人の生活事情が欧米化したことにより、心筋梗塞や脳梗塞で死ぬ人がずいぶん増えました。しかも、30歳代の後半で、もう心筋梗塞を発症する人も現れています。確実な予防方法はないのでしょうか。また、予期する方法はないのでしょうか。心筋梗塞や脳梗塞は20歳代、30歳代ではめったに発症せず、40歳代になると発症するようになります。50歳を超えると発症が急速に増えてきます。20歳と50歳の身体、いったい何が違うのでしょう。腎臓や肝臓を取り出して顕微鏡で見てもほとんど変わりません。

決定的な違いは、実は血管、特に動脈にあります。その違いが、「動脈硬化」なのです。加齢にともない、動脈硬化が進行することによって、心筋梗塞や脳梗塞が起こるのです。動脈硬化と聞くと、「動脈が硬くなること」と思いがちですが、「硬くなる」というよりも、「動脈のところどころがくびれてくること」と考えてください。このくびれ方は、同じ年齢であっても、人によってまったく程度が異なります。なぜ人によって異なるのか。その原因を考えて行けば、動脈硬化を起こさないコツがみつかるのではないでしょか。

「90歳まで生き抜く」上で、最初の課題は動脈硬化を防止し、突然死を予防することです。この予防法について、わかりやすく説明していきましょう。

くびれた部分で血液が乱流を起こして固まる

誰でも生まれた時は、血管の内側はツルツルしています。それが年とともに少しずつ内側がくびれてきます。部分的にくびれてくるのです。全体がまんべんなく狭くなるのではなく、部分的にところどころくびれてくるのです。と同時に動脈の全体が硬くなってきます。この現象を動脈硬化と言います。では、動脈硬化を起こした血管はどのようにして詰まってしまうのでしょうか。

くびれた部分がそのままひどくなって、やがて血管が詰まると思っている人がいますが、実際にはそうではありません。

くびれた部位では流れる血液が乱流を起こします。怪我をしたときのことを思い出してみてください。最初は出血しますが、やがて出血は止まり、かさぶたができます。かさぶたは血液中の血小板が固まったものです。血液が空気に触れたから血小板が固まったと思う人がいますが、そうではなく、怪我した部位で血流の流れが乱れるために血小板が固まるのです。血小板はもともと乱流部位では固まろうとする性質を持っています。動脈のくびれた部位では血液が乱流を起こして、怪我をしたときと同じようなサインが出ます。そのときに、その部位で血小板の塊ができてくるのです。

日ごろ、リラックスして生活していると、血小板の塊が多少できてもすぐに溶けてしまいます。ちょっとできては溶ける、の繰り返しです。しかし、ストレス、過労、睡眠不足、深酒、喫煙などが関係しているときは、その血小板の塊はすぐに溶けずに、あっという間に大きな塊になり、血管を塞いでしまいます。血管を塞いでしまうと、その先に血液が流れなくなります。

血液がながれないということは、栄養や酸素が送られないということです。その結果、塞がれた下流域の細胞は死んでしまいます。

それが、心臓で起こると心筋梗塞、脳で起こると脳梗塞というわけです。心臓を取り巻く血管(冠動脈)のうち、太いところが詰ると命にかかわります。細いところが詰まったくらいなら命は助かることもあるでしょう。脳の太い動脈が詰まると、重大な脳梗塞となります。小渕恵三氏や田中角栄氏を思い出してみてください。脳の細い血管があちらこちらで詰まりだすと、だんだんとボケてきます。いわゆる痴呆へと近づいていくのです。以上のようなメカニズムで動脈は詰まり、心筋梗塞や脳梗塞が引き起こされるのです。このメカニズムは予防の上でも基本になりますから、よく覚えておいてください。

  1. くびれができないようにする
    誰の血管にも、年とともにくびれができてくるものですが、その程度は個人差が非常に大きく、90歳になってもほとんどくびれができない人もます。つまり日常生活の組み立て方によっては、くびれがまったくできないようにすることもできるはずです。これができれば、動脈硬化を根本から予防するとこができるはずです。
  2. くびれを溶かす
    できてしまったくびれを元に戻すことができればどんなに素晴らしいことでしょう。
  3. 血管の弾力性を保つ
    たとえ動脈の内側にくびれができたとしても、血管全体が柔らかければ乱流が起こりにくくなります。くびれがあっても弾力性があれば、血管が破れて致命傷になることはさけられます。
  4. 血小板の塊をできにくくする
    くびれができて乱流を起こしていて、血管も多少硬くなっていたとしても、血小板の塊さえできなければ詰まってしまうことはありません。

以上の4つのポイントは、二つに分けて考えることができます。まず、1.と2.の「くびれができないようにする」「くびれを溶かす」から説明しましょう。3.と4.については、EPA(エイコサペンタエン酸)という、主に青魚にふくまれる脂肪酸が大きくかかわってきますが、これについては後半に詳述します。

動脈硬化促進因子の数値は自分でチェックし、自分で治そう
  • 「太っていると早死にしますよ」
  • 「塩分を摂り過ぎていると、コレステロールが高くなりますよ」
  • 「甘いものばかり食べていると、糖尿病になりますよ」

健康ブームの昨今、毎日のように聞く言葉です。肥満、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病・・・これらはなぜ健康に「悪い」のでしょか。確かに「体に悪そう」だとはわかっていても、具体的に「なにが悪いのか」と聞かれると、はっきりわかっていない人も多いのではないでしょうか。実は、これらはすべて、動脈にくびれを作る原因になるのものだからです。

動脈にくびれを作らないために必要なことは、おおまかに言えば「ほどよい運動」や「ストレスをためない」などですが、これではあまりにも漠然としています。肥満、血圧、コレステロール、血糖、および尿酸値は、動脈硬化促進因子と言われていますが、まずそれらについて、どれぐらいの数値なら理想的で、どれぐらいの数値ならいけないのかをきちんと理解することが、対策の第一歩です。

動脈硬化促進因子を数値でチェック

健康診断や人間ドッグで、コレステロールや血圧などの異常があったとき、あわてて病院に行こうとする人がいます。病院で医師が食事指導などをしてくると思っているのでしょうか?

忙しい診察の合間には、杓子定規な指導しかできません。患者の信条や生活スタイルを聞き出して、その人に合わせた食事指導を行うということはまずありません。たとえば、ダイエットの指導です。著者自身、今でこそ相手に合わせたさまざまなバリエーションでダイエット指導が可能になりましたが、大学病院の外来を担当していたときは、「お酒を控えて運動して、朝はしっかり食べても夜は少なく」と一本調子に語っていただけです。

病院は、病気を医療的手段で治療するところです。したがって「コレステロールが高い」や「血圧が高い」という理由で病院に行くということは、ある意味では「薬で治療してください」と希望して病院に行くようなものと思ってください。病院に言ってから薬が必要かどうかを医師に判断してもらおうと思う人が大半ですが、その医師まかせの気分はすでに間違っています。自分で勉強して、「薬で治療しよう」と決心してから病院に行くようにしてください。実際には、薬を使わなくても生活改善やサプリメントなどで、十分に効果を出すことが可能です。巷には健康関連の書籍があふれています。動脈硬化促進因子の改善については、「自力で治す」「医師は単なるアドバイザー」という気持ちを持って、主体的に改善に取り組むようにしてください。

健康管理には目標設定が大切です。理想値でないものがひとつでもあるなら、何らかの工夫をして理想値になるようにしてください。

くびれを溶かすHDLコレステロールを増やそう

さて、今後の健康管理で注目して欲しいのは、善玉コレステロールといわれるHDLコレステロールと、日内変動する血糖値の平均レベルがわかるヘモグロビンA1cです。できてしまったくびれを完全に元に戻すためには、手術に類似する治療が必要です。しかし、そのような施術は受けなくても、日ごろからの注意でくびれを溶かす方向にしたいものです。実は、血管にくびれができるのを防止し、動脈硬化を悪化させず、あわよくば動脈のくびれを溶かしてくれる因子が身体の中にひとつだけあるのです。それが、HDLコレステロール、俗に言う善玉コレステロールです。HDLコレステロールの目標値は、55mg/dl以上。20歳代や30歳代で心筋梗塞を起こす人はたいてい、HDLコレステロールが40mg/dl以下の人達です。HDLコレステロールが55mg/dl以上ある人と、30mg/dl以下の人を比べると、各年齢層で心筋梗塞発症率が約2倍違っています(もちろん数値の低い方が、発症率が高い)。HDLコレステロールを高めるためにキーとなるのは次の7つです。

  1. ストレスをなくす
  2. 継続的に1日20分以上の軽い運動(歩く、ストレッチ)をする
  3. タバコをやめる
  4. 適正体重にする
  5. 適量のお酒を飲む
  6. ミネラルのクロムをとる
  7. 青魚に含まれるEPAをとる

健康に良いといわれているものは、結局すべてHDLコレステロールを上げる方向に働くものだったことに気付きます。

この中で、2.~6を実行した場合、HDLコレステロールは数か月かけて徐々に上昇します。1.のストレスは、数値がすぐに変化します。もちろん下がる場合も同様です。ストレスが増えると、HDLコレステロールの数値はあっという間に低下してしまうのです。5.の飲酒については、先進21カ国で比較調査した結果があります。日本酒換算で1日1合飲む人、2合、3合、それ以上飲む人、そしてまるっきり飲まないグループに分けたところ、寿命が一番長かったのが1合飲む人、そしてまるっきり飲まない火と、その次は3合、あとは飲めば飲む程短くなっていきました。体質的に飲めない人や、いったん飲むと度を超しやすいという危険がない限り、1日1合~2合の飲酒は健康維持のうえで問題ないと思います。ただし、遺伝的に食道ガンを発症しやすい人は別です。

ミネラルのクロムは1日250μg以上を約1年とりつづけると、HDLコレステロールが約20%上昇することが知られています。クロムは海藻類、貝類、レバーなどに多く含まれていますが、日ごろの食品から1日250μg以上とるのは不可能ですから、サプリメントなどに頼ることになります。HDLコレステロールは人間ドッグでは必ず測定されます。その数値を拾って、ノートに書き写し、毎年の変化を調べて、生活状態を改善していくのは、とても実際的な健康管理方法と言えるでしょう。

血糖値と同時にヘモグロビンA1cをチェックする

血液の中にはブドウ糖(グルコース)が溶けています。そのブドウ糖の濃度が血糖値で、空腹時には血糖値は低くなり、食後の血糖値は高くなります。1日のうちで高くなったり低くなったりするのです。健康な人の場合、血糖値は時々刻々見事に調節されていますから、高くなり過ぎることもなく、低くなり過ぎることもありません。

血液中の糖分濃度をチェックする数値として、「血糖値」以外に、ヘモグロビンA1cというものが重要です。これは、最近1か月の血糖値の平均レベルを調べるもので、6.8%や5.1%などという数値で表されます。ヘモグロビンA1cは、糖尿病予備軍や糖尿病を理解する上で非常に重要ですので、まずはここでイメージを掴んでください。

人間ドッグや健康診断では、採血してからかならず血糖値を測定します。血糖値というのは血液に溶け込んでいるブドウ糖の濃度のことです。人間ドッグの結果欄を見ると正常値は、80~110mg/dlと記されています。しかし採決の結果が、正常値の範囲だったからといって安心はできないのです。血液中の糖分濃度は食後に上昇し、空腹時間が続くと下がってきます。上がり下がりする血糖値をどのタイミングで採決するかにより、当然結果が変わってきます。糖尿病の心配がまったくなく、完全に正常であるというためには、空腹時の血糖値が低いだけでなく、食後の血糖値も低くなければいけません。食後に血糖値が上昇しても、160mg/dl以上にはならないことが大切なのです。

それなのに、人間ドッグでは空腹時の血糖値しか測定していない場合が多いのです。結果欄に記されている正常値というのは、朝起きてまだ何も食べないうちの空腹時の血糖値が、80~110mg/dlの範囲であれば、食後でもそれほど高くはならないだろう、とうい予測で定められた正常値なのです。

ところが、実際には空腹時の血糖値は低いけれども、食後には血糖値が高くなる人もいます。空腹時の血糖値が90mg/dl程度なのに、食後には250mg/dlという非常に高い血糖値になる人もたくさんいるのです。つまり、朝の空腹時の血糖値だけしか調べていないうちは、糖尿病患者をたくさん見逃してしまうのです。

そこで、採血で役立つのがヘモグロビンA1cです。上下する血糖値を1か月分集積して、その平均レベルを示すことができるのです。ヘモグロビンA1cの完璧な正常値は5.2%以下です。このヘモグロビンA1cは、一時的な数値ではなく、ここ1か月の平均値ですので、血糖値の状態を知る上では非常に有用です。ヘモグロビンA1cが8.0%を超えると重大な糖尿病で、8.0以上の数値が10年続くと、高確率で目が見えなくなると言われています(糖尿病性網膜症)。7~8%が10年続くと50%ほどの確率で目が見えなくなるでしょう。6~7%であっても、それが10年続けば、目が見えなくなるかもしれません。絶対安全圏は5.2%以下です。5.2%以上は「糖尿病のけがある」という状態です。この状態では脳梗塞の発症率が普通の人の4倍以上に高まりますから、十分に注意しなければいけません。血糖が高めの人は動脈硬化の進行がきわめて速くなります。糖尿病と言われる状態ではもちろん危険ですが、「糖尿病のけがある」や「糖尿病予備軍」というだけでも非常に危険です。人間ドッグでは、糖尿病を見分けることを目的としているため、「糖尿病のけがある」という程度の人を見落としがちです。自分の目で、糖尿病のチェックをできるようにしてください。ヘモグロビンA1cの目標は5.2%以下に設定しましょう。もし、人間ドッグなどの結果で、ヘモグロビンA1c5.4%などと出ていれば、油断することなく、すぐに血糖値を下げる対策を立ててください。次のようにするとヘモグロビンA1cは確実に下がります。

  1. 毎日20分以上の散歩をする
  2. 朝食を抜くか、スープだけにする
  3. ミネラルのクロムをとる
  4. 1日の活動総量を増やす
  5. 桑茶を飲むようにする
  6. 体重を減らす

理想値よりも少しでも高い場合は、すぐに、始めてください。

自分自身の「体質」を考える

動脈硬化による、心筋梗塞や脳梗塞を予防するには、「血管のくびれを作らない」「血管にできたくびれを溶かす」「血管の弾力性を保つ」「血小板の塊をできにくくする」以上の4つが大切であることは、前述したとおりです。ここまでは、前半のふたつ、「血管のくびれを作らない」「くびれを元に戻す」方法について説明してきましたが、ここからは、残りのふたつ、「血管の弾力性」「血小板の塊をできにくくする」ためにどうすればいいのか、をお話します。

そのためには、「体質」という言葉を正確に知ることが大切です。「動脈硬化を起こしにくい体質」を自分で作るために、まず「体質」とはどういうものなのかを、理解しておきましょう。私たちは、何気なく、「体質」という言葉を使っています。「疲れやすい体質」「トイレが近い体質」「早死にしそうな体質」「太りやすい体質」「太れない体質」「ストレスに弱い体質」・・・人それぞれにはいろいろな体質があります。どの人も漠然と、「生まれつき自分はこういう体質だ」と思いこんでいる何かがあります。しかし、「体質」とは、いったい何なのでしょうか。どんな人もみな、この体質というものを多かれ少なかれ気にしていますが、医師の世界では「体質」というものにあまり関心を持っていません。医師はあくまでも「病気になった人を治療する」ことが仕事ですから、まだ病気になる前の人達が、日常的に気にしている「体質」については「専門外」なのです。

戦後60年の歴史の中で、食生活を中心とする日本人の生活様式は大きく変化しました。医学ももちろん進化し、それに応じて、脳出血、感染症による死亡、胃ガンは減り始め、くも膜下出血死は横ばいです。ところが、心筋梗塞、脳梗塞、肺ガン、大腸ガン、乳ガン、前立腺ガンなどは、非常に増えています。一方の病気は減り、一方の病気は増えるということは、日本人の体質が確実に変化しているということです。

もっとも大きな変化は、日本人の食生活です。食生活が欧米化することによって、私たちの体質はどのように変化したのでしょうか。西洋医学の医師が、この問題にあまり関心を持たないため、意外なことにこの点は、あまりくわしく分析されていません。

体質の本質を知り、食生活の欧米化で心筋梗塞、脳梗塞のみならず、大腸ガン、乳ガンなどがなぜ増えるのかを考え、それらの病気にかからないようにするための体質作りについて語っていきます。

あなたの「体質」は食べた脂質で変わる

私たちは毎日いろんなものを食べています。口から摂取したものだけを栄養源として身体のすべての活動をまかなっています。身体の活動のために必要なものはかなら食べなければいけません。ところが、食べ過ぎると太ってしまいます。塩分を摂り過ぎると血圧が高くなります。アルコールを飲み過ぎると肝臓が悪くなります。肉類ばかりを食べていると動脈硬化が進みやすくなります。ただたくさん食べるだけでなく、食べるものを調節することも必要なのです。

若い時は、ただ好きなものを好きなだけ食べていた人でも、年齢とともにだんだんと食べるものが健康状態に大きな影響を与えることに気が付き、気を使うようになってきます。食品に含まれる栄養素や栄養バランス、量を考慮して、食べるようになってくるのです。医食同源という言葉が大昔からありますが、これは「食の乱れが病気をもたらすので、まずは食を正すことが大切である」という考え方です。

食と体質、病気の関わりについては、東洋医学のほうが深い関心を持っていましたが、現代の西洋医学でも、研究が進んでいます。1966年にアメリカ上院栄養問題特別委員会の作成による「合衆国の食事改善目標」と題したレポートで、はじめて食源病(しょくげんびょう)という表現が使われました。このレポートによるとアメリカで死因のトップになっているガン、心臓病、脳卒中などは、間違った食生活が原因の「食源病」であると記されたのです。近代栄養学、分子生物学、生化学、医学の進歩により、いろいろな食物の成分が分析できるようになり、食物に含まれるどの成分が、身体のどの部分にどんなふうに作用するのかが研究できるようになりましした。その研究の成果で「ある食物の、どの栄養素が、どのように作用して、体にどんな効果を出しているか」ということがはっきりとしてきたのです。そして食物に含まれる成分を健康の維持増進のために利用しようという試みのもと、サプリメントまでもが誕生するようになったのです。

それでは、食べた者のうち、どれが人間の「体質」をつくるのでしょう。

3大栄養素のうち、まず炭水化物はどうでしょう。炭水化物と言えば、ご飯、パン、麺、芋、とうもろこしなどです。ご飯をよく食べる人とパンをよく食べる人で体質は違うのでしょうか。答えはノーです。ご飯を食べてもパンを食べても体質は変わりません。なぜなら、両方とも胃腸で分解されると単糖類になり、吸収された後、結局はブドウ糖になるからです。ご飯、パン、麺、芋、とうもろこし、どれを食べても「体質」に影響しないのです。

では、タンパク質はどうでしょう。肉、魚、大豆、これらは多くのタンパク質を含んでいます。大豆タンパクは健康にいい、などといわれますが、どのタンパク質を食べようが、結局は胃腸内で分解されて、約20種類のアミノ酸になってしまいますから、これも「体質」には影響しないのです。体内に吸収されたアミノ酸は生まれ持った遺伝子に応じて、その人向けのタンパク質にかえられてしまうため、とくに1種が不足しない限り、どんな系統のタンパク質を食べても吸収された後は、その人にとってはその人の遺伝子に応じたタンパク質に変えられるだけなのです。

それでは、脂質はどうでしょう。この脂質だけは、人間の体質に大きく影響します。あなたのお腹の脂肪を、ちょっとつまんでみてください。その脂肪の成分は20種類以上の脂肪酸でできていますが、あなたが食べた脂肪酸がそのままついているのです。ごま油が好きな人は、ごま脂の脂肪成分が、コーン油が好きな人はコーン脂の成分が、大豆をよくとる人は大豆油の脂肪成分が、オリーブ油が好きな人はオリーブ油の脂肪成分が、牛肉が好きな人は牛肉の脂肪成分が、脂の乗ったサンマが好きな人はサンマの脂肪成分がついているのです。

脂肪成分というのは、脂肪酸のことですが、主要なものは10種類あります。パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、リノール酸、γリノレン酸、αリノレン酸、アラキドン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエンさん)です。これら10種類のうち、身体の中でまともに薬に匹敵する作用を持つのが、アラキドン酸とエイコサペンタエン酸のふたつです。このアラキドン酸とEPAのどちらがたくさんついているかで、人間の「体質」は大きく変わるのです。採血すればどちらが多いかは一目瞭然でわかります。アラキドン酸よりEPAの方が多ければEPA体質、その逆ならアラキドン酸体質です。

結局、3大栄養素のうち、体質を決めるのは、耐水化物ではなく、タンパク質でもなく、脂質だったのです。

植物性脂肪はアラキドン酸系、魚の脂肪はEPA系、肉の脂肪はコレステロール系

人間の体質を決める「脂肪」について、もっとくわしく知っておきましょう。毎日私たちが口にする食品の脂肪は、液体状の食用油になっている植物性脂肪、肉系の脂肪、魚系の脂肪に大別されます。どの系統の脂肪が多く身についているかで体質は決まります。

食用油は、オリーブ油やシソ油以外は、ほとんどがリノール酸系油です。「リノール酸」という言葉はよく聞いたことがあるでしょう。リノール酸は体内ではアラキドンさんに変換されて蓄積されます。つまりほとんどの食用油はアラキドン酸体質を作ることになります。

一方、魚系の脂肪には、EPAやDHAが多く含まれており、こちらをよく食べるとEPA体質が作られます。

アラキドン酸は、体内では痛みや炎症、血小板凝集の促進に関係します。血小板凝集促進は血栓(血の塊)を作りますので、心筋梗塞や脳梗塞が発症しやすくなります。頭痛時などによく利用されるアスピリンという薬はアラキドン酸の働きを抑える薬です。医療現場ではアスピリンは心筋梗塞の予防や再発防止などにも使用されています。アラキドン酸は、動脈硬化の大敵なのです。また大腸ガンの増殖にも関係があり、アスピリン投与で大腸ガンの増殖が抑えられることもあるくらいです。

一方、EPAはアラキドン酸とほぼ反対の働きをします。炎症を抑え、血小板の凝集を抑制する作用があるため、心筋梗塞や脳梗塞の予防になるのです。動脈硬化の予防のためには、EPA体質を作ることが非常に重要であるかとを、まず肝に銘じておいてください。心筋梗塞の発症率は、EPA体質化アラキドン酸体質かで、最大10倍も違うのです。もちろんアラキドン酸の方が、心筋梗塞の方が、心筋梗塞を起こしやすいのです。血液中のEPAが少なくなった人に、医薬品やサプリメントでEPAを投与すると血液中のEPA濃度が高くなって、コレステロール値が下がり、動脈の弾力性が高まり、血小板の凝集作用が低下し、心筋梗塞や脳梗塞が発症します。

なお、牛肉や豚肉にたくさんついている脂肪分は主として飽和脂肪酸と言われるもので、これらはアラキドン酸系でなく、EPA系でもありませんが、飽和脂肪酸をたくさんとるとコレステロール体質になることも覚えておおきましょう。

食生活の欧米化がアラキドン酸体質を作った

日本人の食生活の欧米化とは、「繊維食と魚食が減って、肉類と脂肪食が増えたこと」の一言に尽きます。これはすなわち、もともと魚食民族で、本来EPA体質だった日本人が、アラキドン酸体質になった、ということを意味します。

こここで大切なのは、肉類が増えたことが直接アラキドン酸を作ったわけではないということです。肉類が直接に関係するのは、コレステロールです。コレステロールももちろん、管理しなくてはならない数値ですが、肉類を食べようとすれば、調理の際に植物性の油が使われることが多く、間接的にアラキドン酸の脂肪総摂取量を取り上げることにつながります。

また、植物性脂肪は、麺にもお菓子にも、たくさん含まれています。チョコレートを食べると翌日にニキビができる、という若い女性がいますが、それはチョコレートの植物性脂肪が瞬間的に強烈なアラキドン酸体質を作りだしたからなのです。

食生活の欧米化にともない、日本人は徐々にアラキドン酸体質化しており、その結果が心筋梗塞、脳梗塞、大腸ガン、乳ガンの増加につながっているのです。長年の食生活を思い出し、青魚をあまり食べてこなかったなぁと思う人は、確実にアラキドン酸体質になっていますので、EPA体質を取り戻すように努力してください。EPAはアマノリ、ワカメなどの海藻類、植物プランクトン、オキアミに多く含まれ、食物連鎖によりサクラエビ、イカ、魚のほか、クジラ、トド、オットセイなどにも多く含まれています。

日本は、先進国では珍しい魚食民族です。先進国で魚食国家は日本だけといっても過言ではありません。そしてそのおかげで日本人は世界最長寿国を成し遂げています。しかし、いつのまにか、食生活の欧米化が進み、アラキドン酸体質が増えてきた結果、若い世代での心筋梗塞などの突然死が急増しています。いかに食生活の欧米化が進んでも魚食民族としての体質は守りたいものです。世界最長寿国を成し遂げている日本人がもともとEPA体質であったということをよく承知して、健康体質作りに励んでください。

最近でこそ、魚を食べると心筋梗塞、脳告訴区をはじめとする成人病が予防できると言われるようになりましたが、昔からそのようなことが分かっていたわけではありません。動脈硬化によって引き起こされる病気、特に心筋梗塞による死亡が多かった欧米諸国では、予防方法を見つけ出すために、心筋梗塞の頻度の多い国と少ない国との間のライフスタイル、特に食生活の相違点について、たくさんのデータをもとに研究がつづけられてきました。

1954年、第二回世界心臓病学会で、ふたつの画期的な発表が行われました。ひとつは「アメリカ人が冠動脈疾患で死亡する割合は、なんと日本人の10倍である」という調査結果です。もうひとつは、北欧4カ国とアメリカの調査でした。アメリカでの冠動脈死の頻度は年々増加する一方だったのに、北欧4カ国は不思議なことに、1940年から1942年にかけて、冠動脈死某率がいったん低下し、その後再び上昇していたのです。

40年~42年という時期は、第二次世界大戦でヒットラーによる食糧徴発のため、北欧4カ国は食料不足の状態でした。当然国民の脂肪摂取量は激減しています。このことから、脂肪摂取量の減少と、虚血性心疾患による死亡率には関係がある、という仮説が出されたのです。

さらに60年代の研究でも、アメリカ、フィンランド、オランダ、イタリア、ユーゴスラビア、ギリシア、日本の7カ国中、総飽和脂肪摂取量がもっとも少ない日本は、冠動脈死がもっとも少ないこともわかり、世界的に「冠動脈死を減少させるためには飽和脂肪酸やコレステロールの少ない食生活を重視するべきである」という意識が広まっていったのです。

イヌイットの食生活が教えてくれたこと

さらに、非常に面白い研究が1962年ごろ始まりました。

これは、グリーンランドに住むイヌイット人と、都市部に移住してデンマーク人と同じ食生活を営むイヌイット人、デンマークに住む白人の3グループを対象に死亡率、食事中の脂肪、血中の脂肪や脂肪酸の構成などを研究したものです。グリーンランドのイヌイット人のうち、動脈硬化性心疾患で死亡した人は約1350人中、25年間でわずか3なでした。これは同年齢層のデンマーク人の同じ原因による死亡者数の予想値40人に比べ、きわめて低く、その3なの死者の動脈硬化も軽度でした。

いっぽう、同じイヌイットでも都市部にすむグループの結果は、白人とほとんど変わりませんでした。これは、なにが影響しているのでしょうか。グリーンランド・イヌイットの脂肪摂取量が少なかったからでしょうか?

ところが、そうではありませんでした。彼らの脂肪摂取量は、欧米の白人並に多かったのです。しかし総コレステロールや中性脂肪はずっと低く、いわゆる善玉コレステロールとよばれるHDLコレステロールは白人よりも高い数値でした。都市部にすむイヌイット人の数値は、白人と変わりませんでした。グリーンランド、イヌイット人と、都市部のイヌイット人のもっとも大きな差は、食生活にあります。グリーンランド、イヌイット人の主食はアザラシ、トドなどの海生の動物の肉、および所に九で、パン、野菜、牛肉、豚肉はとっていませんでした。グリーンランド、イヌイット人は、脂質のほとんどを海生動物や魚肉からとっていたのです。これに対して、都市部のイヌイット人、および都市部の白人は、リノール酸系の植物性油のほうがずっと多かったのです。

この結果から、EPAとリノール酸系の摂取量の差が血中コレステロール値や血漿脂肪酸構成、さらには心筋梗塞の差に反映されているのではないかと考えられるようになりました。つまり、グリーンランド・イヌイットは見事なEPA体質だったわけです。

EPA体質は、本来の日本人の体質

日本においては、1950年代以後、動物性脂肪摂取量が増加しました。1951年には、総摂取カロリーに対する脂肪摂取量はわずかに9.6%でしたが、1982年には、27.3%に増え、それに応じて冠動脈死を中心とする心臓死が増加しています。それでも1980年ごろは、欧米各地に比べると、心臓死の割合は1/5~1/7にすぎませんでした。その頃の欧米諸国の総摂取カロリーに対する脂肪摂取量は40%前後という高さでした。半分近くのカロリーを脂質からとっていたということなのです。

1980~1983年にかけて、千葉県内の漁村部と、もう損部で行われた脂肪摂取、タンパク質摂取、血漿脂肪酸厚生、血小板凝集能、虚血性心疾患発症率の比較調査結果も非常に興味深いものでした。この結果、虚血性心疾患、脳卒中の死亡率は漁村部よりも農村部のほうが高いことがわかったのです。心疾患については、男性で50%、女性は30%も高くなりました。彼らの食生活を調べてみると、当然漁村部の住民は魚肉の摂取が多く、農村部の4倍近い量を食べていました。タンパク質、脂肪酸摂取量も農村部より多くなりました。

血液中のEPA濃度は、農村部よりも漁村部の住民の方がずっと高く、漁村部の人が「EPA体質」を野津ことがわかります。EPAが含まれたものを食べれば、人間の体もEPA体質に変わるということなのです。

同じ漁村で、カツオが豊漁だった年の四九年と、大不漁だった年の翌年に、住民のEPA濃度を調べると、不漁の翌年には一気に数値が低下していました。たったの1年の食生活が「体質」に反映されることをはっきり示しています。

また、漁村部の住民は農村部より血管内に地の塊ができにくいことも判明しました。漁村部よりも悪かったとはいえ、農村部でも欧米人の平均よりはずっといい数値になっています。肥満度は漁村部の方が高かったものの、中性脂肪は漁村のほうが低いという結果になりました。

日本人は農村部の住民だったとしても、都市部や欧米に比べると、ずっとたくさんの魚を食べています。1989年、日本の農村部(秋田)の住民、アメリカのミネアポリスに住む日系二世と、同じ地区の白人グループについて、同様の研究によれば、魚肉摂取量は秋田県農村部で1日平均124g、大阪府都市部で71g、アメリカの日系人40.6g、アメリカの白人は平均32.3gでした。農村部であっても日本人の魚肉摂取量の多さは圧倒的です。日本では赤身(EPA含有量が多い青魚など)の魚の摂取量が多かったのに対し、アメリカでは、日系人、白人とも赤身の魚の摂取量は白身の魚のほぼ半分でした。総脂肪酸に含まれるEPAの量は、4グループの中では農村部の日本人グループが圧倒的に多く、HDLコレステロール値は日本の農村部が最も高くなっています。当時の日本人の心筋梗塞による死亡率はアメリカの1/4から1/5でした。この調査からも、魚肉摂取量が多いほど、血中EPA濃度は高まり、総コレステロール値は下がり、HDLコレステロール値が高くなり、心疾死亡率は低くなると言えるでしょう。

心臓死と食物の関係については、1950年代くらいまでは、血中コレステロール値を中心として疫学的研究がなされてきました。その結果、血中コレステロールを下げるために飽和脂肪酸摂取量の低下が必要とされたのです。欧米では総摂取カロリーの40%が脂肪でしたが、それを下げる食事療法がおこなわれるようになりました。「動物性の脂肪を減らそう」ということです。その食事療法を実現するための教育的活動に踏み切ったアメリカは1970年代より心臓死が低下傾向に転じました。

EPA体質になれば動脈硬化を予防できる

さらに、EPAに注目した研究がすすめられ、つぎのような作用を持つことがわかりました。まず、血液をさらさらにする抗血栓作用です。EPAの作用の中で最も注目されているのは、血小板の凝集を抑制する作用で、俗に言う「血液サラサラ」の作用です。

また、善玉コレステロールを増やし、中性脂肪を減らす抗脂血症作用があります。EPAはコレステロールの腸管からの吸収を抑制するだけでなく、肝臓でのコレステロールの合成をも抑制し、血中コレステロールの消失速度を高めるため、血中コレステロールは低下し、HDLコレステロール値は上昇します。さらに中性脂肪の代謝を促進するため血液中の中性脂肪は低下します。そして、動脈の弾力を保ち、さらに強化する作用をもちます。

EPAを投与すると、動脈の弾力性、柔軟性が高まり、動脈硬化の予防、改善にも効果があります。これ以外にも、EPAには、血液の粘土を調整して毛細血管の中にも流れやすくする働き、血圧降下作用、炎症を抑える作用などがあることもわかっています。こうした作用によって、EPAHは、動脈硬化の予防、心筋梗塞などの血栓性疾患の予防に大きな効果を発揮します。予防のみならず、高脂血症の治療、慢性関節リウマチや喘息などの面性炎症疾患の治療や予防、糖尿病合併症の治療(特に神経障害と脂質代謝異常
にも利用していく価値があると言えるでしょう。

寿命も体調も容姿も、体質しだい

以前、「朝からひどい疲労感があり、一日中、疲れがとれない」という28歳の女性の相談を受けました。顔の皮膚にはボツボツがたくさんできていて、目の下にどす黒いクマ。顔色も悪く、見るからにつらそうな顔でした。通常の採血を行って身体を調べてみましたが、すべてが正常値で何の異常もありませんでした。近所の病院でも異常なしといわれていたようです。

そこで、日ごろの食生活を聞いてみると、チョコレートのお菓子や、霜降りの肉が大好きで、魚はほとんど食べていない、ということです。そこで、血液中のEPAとアラキドン酸を測定してみると、思った通りEPA濃度は極めて低く、極端なアラキドン酸体質でした。私は、こんな指導をしました。

「霜降り肉を中止して、毎日青魚を食べてください。ちょうどサンマがおいしい時期です。2ヶ月後にお会いしましょう」

2ヶ月後やってきた女性の肌は、驚くほどキレイになっていました。

「あれから毎日1匹はサンマを食べました。霜降り肉は完全にやめています。今は体調がすごくいいんです。お化粧ののりもいいし、朝も壮快だし、身体がイキイキしている感じです」

採血するとEPA濃度が上昇し、アラキドン酸体質だったのが、かなりEPA体質へと近づいていました。そのとき、私はEPA体質を作ることが、単に心筋梗塞や脳梗塞予防に良いというだけでなく、体調全般に重要であることを悟りました。その女性が、「最近はサンマの顔を見るだけで、味がわかるようになりました」と言っていたのが印象に残っています。

ここまで説明してきたとおり、EPAは、血小板の凝集能を低下させ、血液をサラサラにする効果をもっています。同時に摂取するDHAは特に脳の学習能力を高め、ボケ予防になることも知られています。白くてきれいな肌で血色がいい人は、EPA体質ですが、吹き出物、肌荒れを起こす人のほとんどはアラキドン酸体質です。アトピー性皮膚炎を起こす人も、目の下にクマができる人も、リウマチや喘息で悩む人もアラキドン酸体質が多いのです。自分がどちらの体質がかは、採血して濃度を比較すれば簡単にわかります。ぜひ、自分自身の食生活を見直し、EPA体質の体をつくり、元気な90歳を実現してください。

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